はじめに
ゲーム開発者が素材を探す場合、どのマーケットを探すのでしょうか。Unity3DやUnreal Enggineなら独自のマーケットが存在するため、素材探しに不自由しないでしょう。しかし、RPGツクールの場合はいささかツクールストアの規模が小さいと言わざるを得ません。ウディタに限ってはマーケットがありません。そのため、無料・有料問わず点在している素材を探すことになります。
実はこれが海外となると、コミュニティに固まっており特に有料素材となると素材を探すのが容易になります。また、無料でもある程度大きなコミュニティは決まっています。今回紹介する以外にも素材マーケットは点在していますが、海外で知名度がある、素材数が一定規模を誇るマーケットを紹介します。題名の通り、無料もあれば有料もあります。
上の方からおすすめ順です。
Open Game Art
海外のゲーム開発に必要な無料フリー素材が集約するサイトです。CreativeCommons,GPL,LGPL,PublicDomainなど一目で権利関係を把握できる著名ライセンスとCreativeCommonsから著作権保護用のプロテクトを可にしたOGA3.0ライセンスから好きなランセンスを選択して素材を配布できるのが特徴。それぞれ個性的なライセンスのため、使い勝手に面で精度があるものの、全て「商用可」にしている点も興味深い。
まず、海外の無料素材サイトを探しているとなればここ。パブリックドメインライセンスも多い。
解説記事:Open Game Art(オープンゲームアート):ゲーム用の無料著作権フリー素材が集まる海外サイト
https://opengameart.org/
itch.io
海外インディーズゲーム公開サイト。イメージとしてはふりーむ+DLSITE。フリーゲーム・有料ゲーム問わずインディーズゲームを多数公開しています。最近日本でも知名度が上がってきたサイトですが、実はゲーム用の著作権フリー素材サイトとしても実用性があるサイト。ライセンス関係も各個人のため、素材ごとにバラバラであることもDLSITEやBOOTHなどに雰囲気が近く、素材配布や素材販売に関してもインディーズらしさがあります。無料素材も多め。
解説記事:itch.io:フリーゲーム・インディーズゲームから著作権フリー素材まで
https://itch.io/
GameDiv market
海外インディーズゲーム開発者に有名なサイト。ゲームエンジンを問わない著作権フリー素材プラットフォームとしては有名なサイトです。品質が高めであることと、その割に価格が抑えられている点から利用者も多め。実名登録が必要なものの、フリー素材も大量に存在します。
利用規約を要約すると、1つのプロジェクトのみに利用可能(2つ以上は再度ライセンス購入が必要)、年齢制限ゲーム禁止(他にも細々な規約があるので、購入の際はライセンス規約をご確認ください。)
解説記事:GameDev Market:海外のインディーゲーム製作者が集う著作権フリー素材マーケット
RPG MAKER WEB
海外版RPGツクール公式サイト。販売マーケットがあり、こちらで素材が売られています。日本のツクールストアで販売している素材以外にも多くのタイルセット、モンスター、音楽などを販売しています。また、こちらの素材は、SteamのRPGツクールVX ACE、及びRPGツクールMVのダウンロードコンテンツとしても販売しています。
利用規約はRPGツクールでしか利用できないとなっています。その点、日本のツクールストアとは一部規約が異なるので注意。
http://www.rpgmakerweb.com/products
また、RPGツクールフォーラムでは日本のツクール掲示板と同様に毎日ツクール関係の活発な議論が行われています。ツクールでゲームを製作している方はこちらの素材もチェックしておきたいところ。
https://forums.rpgmakerweb.com/index.php
envato market graphicriver
海外の著作権フリー素材配布マーケット。PIXTAやアマナイメージズのようなプロ用の素材サイトであり、かなり高価ですが一流の品質を備えたゲーム素材が入手できます。ゲーム素材はgraphicriver→Game Assetsタグで抽出できます。海外の企業製のパズルやステラジー、ソシャゲで見かける素材もあります。価格はレギュラーライセンスが上のGameDiv market程度、エクステンドライセンスになると5~10倍に跳ね上がります。
利用規約はレギュラーが、1つの非商用プロジェクトのみに利用可能、エクステンドが1つの商用プロジェクトのみに利用可能。年齢制限コンテンツについてはよくわかりません。以前調べた時にはNGだった記憶があるのですが、現在、書かれている箇所が404です。
https://graphicriver.net/
SCIRRA STORE
海外で有名なゲームエンジン「Construct2」の販売元であるSCIRRAのアセットストア。Construct2は日本でも知名度が増している「Clickteam Fusion」を参考にして作られたHTML5ゲームエンジンです。通常素材に加えて、このConstruct2のライセンスやソースも販売しています。
利用規約を要約すると、1つの商用プロジェクト、及び無制限の非商用プロジェクトに利用可能(2つ以上の商用プロジェクトは再度ライセンス購入が必要)、年齢制限ゲーム禁止。(注:私が読んだ限りではライセンスに他ゲームエンジンの使用を禁じる項目はありません。ただし、見落としの可能性がありますので、必ず公式のライセンス規約をご確認ください。)
https://www.scirra.com/store
YOYO GAMES Marketplace
同じく海外で有名なゲームエンジン「Game Maker Studio」の販売元であるYOYO GAMESのアセットストア。Game Maker Studioはあらゆる2Dゲームを開発するために作られたゲームエンジンです。通常素材に加えて、Game Maker Studioのソースも販売しています。また、無料素材もあります。
https://marketplace.yoyogames.com/
Click Store
ゲームエンジン「Clickteam Fusion2.5(日本名:インディゲームクリエイター)」のアセットストアです。他のアセットストアに比べてボリュームがいささか不足しているため単純な素材マーケットとしては使いどころが難しいストアですが、CF2.5関連のソースやアセットが欲しい場合はチェックしておきたいところ。
http://clickstore.clickteam.com/